匿名って・・・

何度か日記でも取り上げている「のまネコ問題」。
Flashも紹介したことありましたが、あそこの会社が素直にパクリを認めないため、ネット上では脅迫めいた事件まで発生し、まさに泥沼化。
そんな中、マスコミ・メディアはこぞって「殺人予告」というセンセーショナルな方向ばかり報道し、そこに至った経緯には触れず、さもネットという匿名性が問題のような報道をしでかす始末。
確かに匿名というのは、身分を明かさない分好き勝手に出来る一面もありますが、もちろんそれは一面に過ぎず、匿名でなければ表現できない事も往々にあるものです。
ニュース・新聞もスポンサーや発行部数・視聴率・視聴者の反応を気にするあまり、ジャーナリズムはすでになく、見えざる圧力に屈服しているように見えます。
逆に、ネットという匿名性はその見えざる圧力は関係ありません。
自分はTV・新聞媒体以上に主義主張が出来るネット文化は重要だと思います。
それは匿名性という言わば見えざる圧力からの自己防衛の手段であると思います。
もちろん、匿名性による問題もある事は事実です。
でもそれは利用する側のモラルの問題なのではないでしょうか。
例えば、包丁やカッターナイフで事件が起こったとします。
果たしてその事件は包丁・ナイフを売っている店、もしくは製造したメーカーの責任・問題でしょうか?
ネットというツールをどう利用するか、そこが問題なんだと思います。
残念ながら今のマスコミ報道では、「ネット=匿名=問題を起す」という図式が成り立っており、今後規制強化されそうな気もしないでもないんですが、逆に非匿名性にしてもさらなる危険性が高まると思います。
韓国のSNSでは会員が実名で利用しているところがあるそうです。
いい面もあるのですが、こちらで問題になっているのは、個人を特定されやすい為にいわれもない誹謗中傷を実生活レベルで行われたり、ストーカー被害が頻発したりするそうです。
個人の生活が脅かされる危険性は、匿名利用よりはるかに高いものだと思います。
様々な情報が飛び交う現代社会では、自分でどれが正しいのか取捨選択しながらでないと、非常に見解の乏しい人間になりかねないと思う今日この頃。
2005/10/06(Wed) 23:03:23 | 雑言
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