DVD三昧

■日本沈没
この映画は映画館の大きなスクリーンで見たかったので、実際映画館でも見たのですが、改めてレンタルしてきて見ました。
さすがにスクリーンの迫力には敵いませんが、邦画としてはかなり頑張ってる部類だと思います。
公開時にも思ったのですが、いわゆるディザスタームービーの割りには、建物や自然が大きく破壊される場面ばかりで、人が巻き込まれるシーンがまず皆無に等しいのがやや説得力に欠ける部分だったかなと思いました。
避難シーンはもの凄く説得力あるのに、津波や地震、噴火の怖さが対建物だったのが非常に勿体無い。
唯一人が災害に巻き込まれた時、パニックになった時の怖さを感じたのは、主人公が路上を歩いてる先に、青いビニールシートの上に横たわる人々と亡き子を抱えて、横たわる主人に付き添う精神が崩壊した妻の場面。
すでに起きてしまった後の静寂さが不気味なまでのシーンなんですが、飛行場で群集に押される妻と子を必死にかばう父親のシーンと、この静寂の間に何が起きたのか、見る側の想像補完に頼ったのだと思いますが、むしろちゃんと描いた方が良かったんじゃないかなと思います。
この映画はあえて災害に巻き込まれる人々の死というものを、抽象的かつ遠方から眺めるような身近なものとして捉えてないようで、北海道の津波のシーンでは波の勢いに飲まれるところまではあっても、すぐさま建物の崩壊、また上空からの視点に切り替わり、噴火による溶岩弾にせよお城や建物に当たる場面のみ、ひょっとこの常連客が山に避難し災害に巻き込まれるシーンでも亀裂に落ちる人、橋脚ごと落ちる人など、落ちた人のその後が全くないし、壊滅した都市の場面でも建物の瓦礫はあっても死体がないので、死というものが希薄だったかなと思います。
ま、この映画の主題がそこではなかったのかもしれませんが、災害=死は逃れられないはずなので、そういう場面をきちんと作ってこそ、生存した人や自己犠牲した者が活きてくるような気がします。
とはいえ、フィクションといえど今自分がいるこの場所の下で、いつ起こるか分からないような災害の種が育っているかと思うと、お気楽に生きるのも人生だが、悔いがないようには生きてみたいですね。

■X-MEN ファイナルディシジョン
今回でとりあえず完結のようですが、ん〜ツッコミ所が多すぎてなんともかんとも。(わら
1・2より格段に戦闘シーンは迫力がありましたが、1・2のキャラの冷遇、ローグに至っては最後それかよっ!
ちょっと大味すぎやしないかいと思いました。
最強のテレキネシスより能力無効の子供の方がなんたって最強でしょ。
なんで普通に逃がしちゃうかな〜と思ったり。
ま、アメコミは何でもありっちゃ〜ありなんでしょうけど、もうちょっとまとめてもらってもよかったかなと思います。
ストーリー云々よりアクション娯楽としてみる分には、十分楽しめる映画だと思いますよ。
2007/01/18(Wed) 23:13:14 | 雑言
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