ミーハー魂

■おくりびと
まあね、ミーハーなんでアカデミー賞受賞した映画がどんな感じなのか見てみたんですが・・・めっきり涙腺の弱くなった自分はダメでした。(泣;
ちょっとネタバレ含むので続きに・・・
まだ未見の方はアカデミー賞を受賞したからではなく、是非見てほしいですね。
お彼岸近いのでいつものお墓参りが違った感覚で行けると思います。
■おくりびとの続き
もうね〜ぶっきらぼうな亭主が納棺師に奥さんをきれいにしてもらって号泣するシーンなんて、もう目が痛くなるほど我慢したんですがダメでした。
それと銭湯のおばちゃんが亡くなって、火葬場の裏で息子が燃える棺にあやまるシーンなんか、いづれ親を看取る番も自分に来るかと思うと、出来るだけ後悔しないように送りたいな〜としみじみ思ったり。
個人的にも死生観みたいなものは、日本人が死の儀式に対しては荘厳さを感じつつも、死そのものや遺体に対しては忌み嫌う対象というか、死=穢れみたいな感じは誰しもが持っているものなんだと思いますが、この映画を通して若干見方というか感じ方が変わってきた気がします。
何が変わったというものではないのですが、死者に対してちゃんと見送ることが生きる者の務めのような気がするし、何より死が終わりではなく次代に繋がっていくというラストシーンの意味がよく分かった気がしますね。
見終わったあと、不思議とこの映画が海外に評価された理由がよく分からなくなってきました。
受賞後の色々なニュースを見てて、日本人の死に対する考えが伝わったのかなと思ったのですが、個人的には多分本質は理解できていないと思うんです。
確かに様式美や家族の在り方を問う映画ではあったと思いますが、多分海外の方にとってはただ物珍しい光景にしか映ってないのかなと思ったり。
日本人にとって、死者は実は身近でかつ死んでからこそ不変な存在なんだということは、死んだ間際だけを捉えたこの映画では全て伝えきれてないと思うし、日本人だからこそ火葬場の門番(劇中参照)が言う台詞の意味も理解できるのだと思います。
仕事柄全くの赤の他人の葬儀に出席すること多々あるのですが、改めてそれぞれの人生があり、家族・友人に何かしらを残していくものなんだな〜と感じましたね。
しかしながら、劇中でも触れてますがこういう人の死に関わるお仕事をされている方々には、ある種の偏見も気付かされました。
ぶっちゃけ、葬儀屋は不況知らずだな〜と思ったこともありますし。
ま、中には仕事としてしか動いていない人もいるんだと思いますが(それこそ偏見かな)、もし自分が送る側送られる側になったら、やっぱり劇中の納棺師みたいな人にやってもらいたいなと。
2009/03/18(Wed) 23:32:28 | 雑言
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