2度目の代償

■空虚な一年間
昨日の一報を経て今日加護亜依の正式な契約解除が発表されたわけですが、まあクビ宣告を突きつけられた結果に復帰に向けて動いていた事務所が見えていただけに、本人の自覚の無さ・軽率さに憤りを感じます。
結果としては当然であると思いますし、まあこういう事例が起きる度に責任論が噴出するのですが、確かに管理責任はあると思いますが、すでに18歳未満ではない加護に対しプライベートまで管理するまでもないし、当然謹慎期間ということもあって指導は続けていたと思いますし、同伴者に対しても大人としての対応をして欲しかったと思いますが、何より謹慎期間中での軽率かつあまりにも短絡的な行動(喫煙等)、本人の無責任さが招いた結果に他ならないと思います。
一時の快楽を求めた結果とはいえ、復帰への足がかりが出来つつあるこの時期に、この一年以上の謹慎期間を灰燼と帰するほどの価値がその旅行にあったのでしょうか。
一時の気の迷い・瞬間的な欲望に負けての一本だとしたら、遅かれ早かれ同じ結果が待っていただけのような気がします。
むしろこの復帰前に発覚したのは結果としてよかったのかもしれない。
たかだか未成年のタバコごとき、誰でもやってることと多数が法(大勢がやっているから正しいとは限らないし、それがまかり通る道理もない)とのたまう輩は無視して、社会を形作るのは法であり、法を逸脱してまで自分のやりたいことをするリスクが分かってなかったんだろうな。
そのリスクがこういう形で自身に降りかかってきた時を考えられなかったのかな。
むしろこういう形を最後は望んだのかもしれないなと思うのは考えすぎでしょうか。

さて大手ファンサイトの掲示板に投稿されていたものが非常に気になったので、ヘタレな自分は当然自分のサイトで書いてたりするのですが、ある方が「癒されたり、擬似恋愛の対象と本人の気持ちも考えず、自分が作るアイドル像を壊されると信じていたのに裏切られたと紛糾するのはエゴで、どれだけ本当の彼女を理解できていたのか?」という投稿(要約してます)だったのですが、ぶっちゃけ誰も本当の彼女を理解出来てないと思いますよ。
逆にテレビや雑誌見ただけで、本質まで理解出来る方が居たら小一時間問い詰めたいですね。
アイドルに限らずテレビや舞台で活躍する芸能人の方々のファンは、少ない情報から各々感じる部分でそれぞれ思うイメージを形成していくのだと思いますが、それが元々本来の自分をさらけだして活動している芸能人であれば、私生活ともあまりギャップのないイメージをファンも抱くなのだと思いますが、ある程度演じている芸能人であればファンが思い描くイメージはキャラクターであり、私生活は違うのだと思います。
芸能人というのは自分を表現することが仕事であって、自分の持ち味をそのまま表現できる人もあれば、自分の中で別の自分を作り出して表現する人とか、表現方法は様々なんだと思いますが、むしろ表現スタイルこそ本人の意思が介在しているのであって、それにファンが各々感じる部分がイメージとして肉付けされていくんだと思います。
当然演じることで自己を表現することを選んだのであれば、それもまた自分なんでしょう。
加護亜依というアイドルのイメージにしても、ファンが各々思う部分は同じだったり、微妙に違う部分があるはずです。
それを群集イメージやマスコミ・事務所の扇動があったりで、アイドル加護亜依が形作られるものだと思います。
そのイメージは本人が意図しない部分も当然あることでしょう。
でもファンとすれば、そのイメージから逸脱しない範囲でしか加護亜依という人物は理解できないのです。
当然プライベートな時間、どう過ごしてるとか家族への接し方なんてイメージに沿った想像しか出来ないわけです。
身内ならともかく、ファンという立場に居る以上絶対分かる訳がない。
それに対して、やれ彼女を理解してないとかファンのエゴの押し付けだとか、そりゃしょうがないってもんでしょう。
ファンの深度にもよるでしょうが、中には裏切られたと感じる方が居てもおかしくないと思います。
逆に言えば、今回謹慎中に2度目の同じ過ちを犯してしまったこと、当然復帰を待っているファンが居ることも承知していたはず。
そういうファンの気持ちは本人は理解していたのでしょうか。
アイドルとファンという構図は、乱暴な書き方をすれば売り手と買い手です。
当然仕事なわけですから、自分を殺して(癒される存在であったり、擬似恋愛の対象であったり)対価を得る部分もあるのでしょう。
ファンが思う自分でいることもアイドルとしての仕事だと思います。

また元の投稿ではファンが裏切られたと感じ、ファンを辞めたり責めたりすることに対し、実際の恋愛事例を出しているのですが、それによれば相手からアプローチしてきたのに「こんな人だとは思わなかった」と一方的に離れられることに唖然とするらしいのですが、むしろよくあることじゃないんでしょうか。
そもそも実際の恋愛を例に出すことが間違っていると思うのですが、自分も恋愛経験が豊富な訳ではないんですけど(汗;)、仕事上の付き合いにしたって、第一印象は良かったのに、一緒に仕事していて、こんな人だと思わなかったとかなんてざらにあることだし、恋愛にしても第一印象はすっごく良くても、付き合って相手を知る度にこんな人だったとはと嫌悪感ばかりが増して自分から別れるってこともよくある話なんだと思います。
第一印象から相手を知るプロセスを経て恋人同士となるんでしょうが、ことファンに至っては第一印象(何かのきっかけ)でファンになるんでしょうが、肝心の相手を知るという部分はメディアを通してだったり、自分のイメージでの補完だったりするわけで、そのプロセスは希薄なうえ、当然一方通行なわけで擬似恋愛の対象として見ていても、実際の恋愛とは似て非なるものだと思います。
むしろ片思いに近いんだと思いますが、当然付き合ってるわけではないので相手は表面的な部分しか分かりません。
しかも何かのきっかけで、自分が思い描いていた人物ではなかったと知った時、恋愛の対象で無くなることでしょう。

相手を理解するという事は、お互いに意思疎通出来る相手に対してであって、アイドルとファンみたいな一方通行な関係に対しては到底無理な話です。
ファン(買い手)あってのアイドル(売り手)である以上、ファンの要求(元気をもらいたい、癒されたい等)に応えるのはアイドルの仕事であって、仕事である以上やはりイメージは大事になってくるわけです。
今回残念ながら一度ならず二度もイメージを壊すことをした加護にとっては、仕事が出来なくなるわけですが、むしろ意思疎通出来る身近な存在になってくれたんじゃないでしょうか。
ま、個人的にはアイドルを仕事として認識していますが、損得勘定抜きにして元気をもらっている存在だし、元気な姿を見れることに喜びを感じています。
またテレビや雑誌等のコメントも全てではないにしろ、嘘偽りのない気持ちで言っているんだろうと信じています。
信じることが、本人の気持ちを理解していることに繋がらないかな。
むしろ自分が応援しているアイドルの言う言葉が疑心暗鬼になったら、ファンでいる必要はないかな。

■GAMコン
個人的にはこちらの方がショックなんですけど。
まあ千秋楽ということもあるし、変な自信もあったんですが、クジ運の悪さがここでも十分発揮されまして、見事落選。
早4月になろうとしているのに、いまだハロ系ライブ1つも予定がありません。
なんだろうな〜今年はライブに来るなというお達しなんでしょうか。
何か悪いことしたかな〜正直自分で言うのも何なんですがめっちゃ優良観覧者だと思うんですけどね〜。
自分にとって春はいつくるんでしょうか・・・。

■レス
>ジョンソンさん
上でも書きましたが、アイドルのイメージを考えれば致命的であったのは明白だし、事務所の判断も当然だと思っています。
今回は加護本人が招いた結果だとしても、昨今ハローのメンバーに対するマスコミの目が厳しいように思うので、やはりメンバーへの影響も心配な部分ですね。
とにかく悪い流れにだけはなってほしくないと願うばかりです。
2007/03/27(Tue) 23:13:09 | ハロプロ
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